プラスチックバックとエコ(海洋ごみ問題と地球温暖化)
SDGsの17の達成目標などに向けて様々な取り組みや事業が起きている。よく話題に上がるプラスチックの袋について調査してみる。海洋ゴミの問題と、地球温暖化の問題は、関連がないので分けることが肝要。
プラスチックバックと海洋ごみ問題に関する日本の課題
世界の海洋プラスチックごみに対する日本のプラスチックバックの影響

2019年の環境省の資料より
日本の海洋ごみ(プラスチック)排出量は全体の0.3%にも満たないことがわかる。
また、環境省の「海洋ごみの実態把握調査」によると、海洋ごみ(プラスチック)の中で、ポリ袋が占める割合は0.3%である。
結論 (世界の海洋プラスチックごみ削減への必要な活動)
世界の海洋プラスチックごみに対する、日本のプラスチックバックの影響は、0.001%以下である。
世界の海洋ゴミを考えた場合、日本内のプラスチックバック活動はまったく意味が無く、ゴミの海洋投棄国に投棄をやめさせる事が唯一の方策である。世界の海洋ゴミと日本のエコバック活動は無関係。

個人レベルでは、モラルをもってプラスチックバックだけではなく、無駄の削減に努めることが大事。無駄を省く点から、ポリ袋の有料化は良策である。
大きな組織、公的費用が入っている組織、募金・寄付などを受けている組織の活動で期待されることは、海外の主要ゴミ投棄国に、投棄をやめさせる活動である。世界の海洋ごみの危機を論じるのであれば、日本国内での対策はリスクマネジメント上でナンセンスで、全ての活動を海外に向けるべき。
プラスチックバックと地球温暖化の関係
各種バックの地球温暖化への影響度

表の見方 : 例えば表でオーガニックコットンバックだ20000回使用で、プラスチックバック使い捨て(1回)と同じ地球温暖化負荷となる。これは、2日に1回使用の場合において110年間は同じバックを使用する必要がある。言い換えれば、オーガニックコットンバック1個の製造/物流は、プラスチックバックの20000倍の地球温暖化悪化になる。

プラスチックバックを10回使いまわす場合は、オーガニックコットンバックは20万回使用する必要がある。2日に1回使用した場合同じ物を1100年間使用する必要がある。
地球温暖化に最も有効なのは、プラスチックバックのみを使用し、なるべく繰り返し使用することである。
また、プラスチックバックは、生産されたほぼ全量が最終的には使用されるが、エコバックは、色々な意匠がついたり、付録となったり、素材、高級、サイズなど多種多様なものが生産され相当な率のものが廃用となっているはずである。なので実際には、買い物バックのエコバック化による、地球温暖化への悪影響は非常に大きいと想定される。
元来、日本では、正しいイメージで生活していたはずだが、変な方向へ事業化されて悪影響となってしまった。
これからも、’もったいない精神’で従来通りに物を大切に使用していく事が肝要。
結論 (地球温暖化対策としてのプラスチックバックの利用)
プラスチックバックの使用が、地球温暖化対策としてベスト。
プラスチックバックを積極的に使用する必要がある。その他のバックは、すでに保持しているものは積極的に使うのがよいがエコを考えるのであれば新規の購入は控えるべき。