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マウスコンピュータ DAIV Z5 シリーズの電源SWの修理

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DAIVの電源SWについて

DAIVシリーズの電源SWはツマミを回転する方式。

ツマミは内部でバネで付勢され、ツマミのリブが内部に設置されている検出SWを押す形式。

45°程度つまんで回すが、奥まっているので非常にやりにくい。

電源SWの破損

DAIV Z5 SW部の設計と問題点

  • ツマミを回すことでツマミの裏側のリブが検出SWを押す構造だが、付勢用のばねが強く、回すのに力が必要
  • 45°程度回す必要があり、メークしにくい
  • 検出SW自体のバネも強い
  • 検出SWのストロークが短く、ツマミを回したときのクリック感がない
  • 結果、繰り返しの過度な応力がツマミのリブ部に作用する。
  • ツマミはアルミ製のオーナメント(ダイヤカット+ローレット加飾) と樹脂製の取付ノブが接着で一体化され、そこに、回転軸を挿入する構造。回転軸は樹脂でできており、また成形収縮時のひけ予防で肉抜きがされている。形状が不適切で強度が弱い
  • 折れた部品は、回転軸である。回転軸は応力集中による破断を防ぐために、なるべく太くし、中空構造で肉抜きすべき。これにより不必要な応力集中が起きない。
  • 一般的に回転軸はエンコーダー等の他部品の制約のため小径となるが、今回はその必要はない。
  • ツマミのバネは機能的に強い必要がなく、体裁的に元のポジションに戻ればいいだけなので、ねじリコイルばねの巻き数を増やして、線径を細くすべき。それによりバネ乗数Kの勾配が小さくなり、負荷も小さくなるため、ユーザーが不必要な力をかけずに済む。

以上、意匠的にも、機構設計的にも、非常に問題がある。

破損状況

破断面から、肉抜きの部分から疲労亀裂進展で破断にいたっている。

分解の仕方と電源SWの構造

修理としては、サービスに出して2~3週間ほど待つことになる。しかし、この疲労破壊までは通常2,3年は経過するものと考えられ、通常は無償期間は過ぎているだろう。このような不具合で、PCをまるごと輸送するのは非常に抵抗があるはず。なので、ここでは、自前による修理方法を紹介する。サポートは受けにくくなるが、このPCは分解して、PCパーツを交換、追加するように設計されているので、今回の修理部分以外でのサポートへの影響は問い合わせ次第と思われる。

フロントパネルの外し方

Mouse Computerの公式ホームページに分解の仕方がある。

フロントパネルは下部を無理やり前方へ引き出すのであるが、かなり固く、樹脂製のパネルもたわむので心配になるだろうが、上部はこのようにラッチが挟んでいるだけ。

パネル裏側中央と下部の2ケ所(左右で計4ケ所は、チューリップ型のラッチロックがでジョイントされているが、外し側では角度が急峻で非常に強い力で引っ張る必要がある。(出来が悪い)

この写真を見て、中身を想像しながら、強い力で引っ張ると外れる!

破損したSW部の分解と加工

パネルSW部の裏側

パネルSW部の表側

パネルの円形部分は、ツマミを回すだけの無駄な部分なので切除する。

パネルを本体に組み直す

本体側の検出SWが見えるようになるのでこれを指で直接押せば、電源ONとなる。

壊れやすいだけの無駄な機構がついていただけで、これでストレスフリーとなる。改善完了。

本体SWおよび、回路関係は、一切関係していないので、これにて改善完了。

(しかし、このストロークの小さく、作動力が大きいSWを、この機構で押すなど、確実に不良となるので車だったら重大なリコールもの)

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